こんなお悩みを解決できる記事を書きました!
現役実習指導教員(基礎・成人・小児・在宅)
看護学生のためのオンライン個別指導 Te-iara Online 代表コーチ
「全国看護学生はぐくみネット」 メンバー
つぼみクラブ(株式会社医教)実習のお悩み、ズバッと解決!! アドバイザー
この記事でご紹介する鉄板ルールを実践すれば、指導者につっこまれない行動目標のコツをつかむことができます。
実際に、約500名の学生さんたちがこの記事で紹介する鉄板ルールを実践し、気持ちよく実習を進められています。
この記事では、つっこまれない行動目標を立てるための鉄板ルールを7つ紹介いたしますので、ぜひ参考にしてくださいね!
「今回の実習が初めて」という学生さんや、「自分で立てた行動目標をブラッシュアップしたい」という学生さんも、必ずお役に立てることを約束します!
つっこまれない行動目標を立てるための7つの鉄板ルール
この章では、つっこまれない行動目標を立てるための7つの鉄板ルールについて、具体例とともに解説します。
「指導者が思わずつっこみたくなる理由」も併せて紹介しますので、「自分で立てた行動目標がなぜつっこまれるのか知りたい」という学生さんも必見です!
1.目的や根拠を明確にする
fa-exclamation-triangleつっこまれる理由
電子カルテからの情報収集を通して、患者さんの状態・状況を把握できる
患者さんの全身清拭を通して、安全安楽に実施するための準備や手順を工夫できる
「この目標設定だと、ただ単にその動作ができれば目標達成ということになっちゃうよ⁉」とつっこみたくなります(汗)
fa-info-circleつっこまれないコツ
患者さんが術後合併症の早期発見・早期対処を受けられるために、電子カルテからの情報収集を通して患者さんの状態・状況を把握できる
患者さんが体力の消耗を最小限にしながら清潔を保つために、準備や手順を工夫しながら10分以内で全身清拭を行う
このような目標であれば「学生の行動によって、患者さんにとってどのような良い結果が得られたか」という視点からアセスメントしやすく、患者さんのニーズに合った看護実践につながりますね!
2.患者さんを主体とした目標を立てる
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電子カルテからの情報収集を通して、患者さんの状態・状況を把握したい
患者さんの全身清拭を通して、安全安楽に実施するための準備や手順を工夫したい
「患者さん主体ではなく、学生さんがやりたいことを叶えるためだけの目標設定になっているよ⁉」とつっこみたくなります(汗)
fa-info-circleつっこまれないコツ
患者さんが術後合併症の早期発見・早期対処を受けられるために、電子カルテからの情報収集を通して患者さんの状態・状況を把握できる
患者さんが体力の消耗を最小限にしながら清潔を保つために、準備や手順を工夫しながら10分以内で全身清拭を行う
「患者さんが良い結果を得るために、学生としてどのように行動することを目標とするか」を具体的にイメージしましょう!
3.患者さんが達成できる目標レベルを設定する
fa-exclamation-triangleつっこまれる理由
術後リハビリが開始された当日の患者さんの目標:病棟内を自立歩行できる
絶食から食事再開となった当日の患者さんの目標:昼食を全量摂取できる
「この目標は、今日の患者さんにとって無理なく達成できるレベルかな?」とつっこみたくなります(汗)
fa-info-circleつっこまれないコツ
術後リハビリが開始された当日の患者さんの目標:看護師の付き添いのもと、トイレまで自立歩行できる
絶食から食事再開となった当日の患者さんの目標:腹部症状に配慮しながら昼食を10口食べられる
「回数」や「量」など目標を数値化すると、患者さんの目標到達度をより客観的に評価できるようになります!
4.患者さんの個別性をふまえる
fa-exclamation-triangleつっこまれる理由
バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う
清潔保持のために全身清拭を行う
「患者さんらしさが見えない!」とつっこみたくなります(汗)
fa-info-circleつっこまれないコツ
患者さんが発熱時の早期発見・早期対処を受けられるよう、バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う
患者さんが術後感染を予防できるよう、体動による創部痛の増強に配慮しながら全身清拭をする
「患者さんの〇〇という個別性をふまえて、どのような目標にするか」を具体的にイメージしましょう!
5.その日の患者さんの状態・状況に合わせる
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歩行許可が下りていない患者さんの目標:看護師の見守りのもと、トイレまで自立歩行できる
検査のため絶食指示が下りている患者さんの目標:誤嚥なく経口摂取できるよう、昼食の食事介助を行う
「患者さんのこと、ちゃんと把握できてるのかな?」とつっこみたくなります(汗)
fa-info-circleつっこまれないコツ
歩行許可が下りていない患者さんの目標:看護師の見守りのもとでベット上リハビリを各〇〇回行う
検査のため絶食指示が下りている患者さんの目標:患者さんが予定どおり検査を受けられるよう、絶飲食の指示が守れているか確認する
患者さんの状態・状況を正しく把握し「その日の患者さんがどのように過ごせるとよいか」を具体的にイメージしましょう!
6.リアルタイムな情報を反映させる
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前日に立てた行動目標:
患者さんが清潔を保ち爽快感を得るために、シャワー浴介助を行う
↓
夜間の状態・状況(電子カルテからの情報):
日中は発熱なく過ごしていたが、23:00に体温39.0℃まで上昇し解熱剤使用。
翌6:00の時点で体温37.8℃まで解熱されている。
解熱後、患者さんは「少し身体がだるいけど、元気だよ。汗かいたので、できれば今日もシャワーしたいな。」と話している。
↓
行動目標:
患者さんが清潔を保ち爽快感を得るために、シャワー浴介助を行う(変更なし)
「ちゃんと情報収集できてる?」「患者さんの変化についていけないのかな?」とつっこみたくなります(汗)
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前日に立てた行動目標:
患者さんが清潔を保ち爽快感を得るために、シャワー浴介助を行う
↓
夜間~早朝の状態・状況(電子カルテからの情報):
日中は発熱なく過ごしていたが、23:00に体温39.0℃まで上昇し解熱剤使用。
翌6:00の時点で体温37.8℃まで解熱されている。
解熱後、患者さんは「少し身体がだるいけど、元気だよ。汗かいたので、できれば今日もシャワーしたいな。」と話している。
↓
今日の行動目標:
発熱に伴う体力消耗を最小限にしながら、清潔を保ち爽快感を得るために、発熱の状況によってシャワー浴介助または全身清拭を行う
朝の情報収集が済んだら、前日に立てた行動目標を必ず見直し、必要に応じて修正を加えましょう!
7.前日までの評価を反映させる
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前日までの行動目標:
呼吸器合併症(無気肺・肺炎)の早期発見・早期対処を受けられる
前日までの評価(学生の考察):
患者さんは今日で術後4日目である。呼吸器症状は認められず、離床も進んでいる。
術後日数からみても、呼吸器合併症のリスクは低い時期である。
患者さんの退院が近づいているため、退院指導を進めていく必要あり。
↓
行動目標:
呼吸器合併症(無気肺・肺炎)の早期発見・早期対処を受けられる
内容はそのままに、使う言葉や言い回しを変えてくる学生さんもいますが・・・(苦笑)
来る日も来る日も同じような目標ばかりが続くと「実習での学びが積み重なっていないのでは?」とつっこみたくなります(汗)
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前日の行動目標:
手術による呼吸器合併症(無気肺・肺炎)の早期発見・早期対処を受けられる
↓
前日までの評価(学生の考察):
患者さんは今日で術後4日目である。呼吸器症状は認められず、離床も進んでいる。
術後日数からみても、呼吸器合併症が生じるリスクは低い。
退院の時期が近づいているため、退院指導に向けた情報収集が必要である。
↓
今日の行動目標:
患者さんが退院後も治療を正しく継続できるために、パンフレットを用いながら入院前の生活習慣について一緒に振り返る
毎日の行動目標は、患者さんの看護目標を達成するためのステップ。
その日のゴール(行動目標の達成)を積み上げることで、最終ゴール(看護目標の達成)を目指せるよう、目標のレベルを段階的に上げていきましょう!
まとめ
この記事では、つっこまれない行動目標を立てるための鉄板ルールについて解説しました。
患者さんを主体とした目標を立てる
患者さんが達成できる目標レベルを設定する
患者さんの個別性をふまえる
その日の患者さんの状態・状況に合わせる
夜間から早朝にかけてのリアルタイムな情報を反映させる
前日までの評価を反映させる
この記事で紹介した内容は、どの実習領域でも応用できますので、ぜひご活用くださいね!
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