看護実習│つっこまれない行動計画を立てるための7つの鉄板ルール

 

あこ先生

こんなお悩みを解決できる記事を書きました!
現役実習指導教員(基礎・成人・小児・在宅)
看護学生のためのオンライン個別指導 Te-iara Online 代表コーチ
「全国看護学生はぐくみネット」 メンバー
つぼみクラブ(株式会社医教)実習のお悩み、ズバッと解決!! アドバイザー

 

この記事でご紹介する鉄板ルールを実践すれば、指導者につっこまれない行動計画のコツをつかむことができます。

実際に、約500名の学生さんたちがこの記事で紹介する鉄板ルールを実践し、気持ちよく実習を進められています。

この記事では、つっこまれない行動計画を立てるための鉄板ルールを7つ紹介いたしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「今回の実習が初めて」という学生さんや、「自分で立てた行動計画をブラッシュアップしたい」という学生さんも、必ずお役に立てることを約束します!

 

関連記事
「指導者につっこまれない行動目標を立てるコツが知りたい」という方は、こちらの記事もあわせてお読みください!

 

つっこまれない行動計画を立てるための7つの鉄板ルール

この章では、つっこまれない行動計画を立てるための7つの鉄板ルールについて、具体例とともに解説します。

「指導者が思わずつっこみたくなる理由」も併せて紹介しますので、「自分で立てた行動計画がなぜつっこまれるのか知りたい」という学生さんも必見です!

 

1.目的や根拠を明確にする

つっこまれる理由

バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う
全身清拭を行う

指導者
目的や根拠(なぜ行うのか)が伝わりません。
「この患者さんにはなぜ必要なの?」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う(術後3日目に起こりやすい合併症の有無や程度を把握するため
全身清拭を行う(治療によって免疫力が低下しており感染リスクが高いため、清潔保持が必要である

指導者
患者さんの状態や状況をふまえて、目的や根拠(なぜ行うのか)を具体的に挙げられていますね。good!
目的や根拠を明確にすることで、患者さんのニーズに合った看護実践につながります!

2.患者さんの個別性をふまえる

つっこまれる理由

バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う
全身清拭を行う

指導者
どの患者さんにも使える一般的な内容ですね。
「患者さんらしさが見えない!」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う
 ・昨日から発熱が続いているため、発熱の有無や程度に注意する
 ・右片麻痺のため、バイタルサインズ測定は健側(左側)で行う など
全身清拭を行う
 ・右上肢に点滴ルートがあるため、寝衣は左側から脱がせ、右側から着せる
 ・患者さんは座位保持が難しいため、仰臥位で行う など

指導者
患者さんの個別性(症状、治療上の制限、活動範囲、禁忌、好み)など、その患者さんらしさが含まれていますね。good!
「患者さんの〇〇という個別性をふまえて、どのように工夫するか」を具体的にイメージしましょう!

3.5W1Hに沿ってまとめる

つっこまれる理由

バイタルサインズ測定を行う
全身清拭を行う

指導者

学生さんがどのように行動しようと考えているのかが伝わりません。
「これでは学生さんの動きが見えないよ!」とつっこみたくなります(汗)

つっこまれないコツ

10:00バイタルサインズ測定・全身状態の観察を行う病室
指導者の見守りのもとで行う
体温測定→脈拍測定→呼吸測定→血圧測定の順に行う
昨日から発熱が続いているため、発熱の有無や程度に注意する
右片麻痺のため、バイタルサインズ測定は健側(左側)で行う など

11:00全身清拭を行う病室
準備と片づけは学生が行い、清拭は指導者と一緒に行う。
上半身→下半身の順に、抹消から中枢に向かって拭く
右上肢に点滴ルートがあるため、寝衣は左側から脱がせ、右側から着せる
患者さんは座位保持が難しいため、仰臥位で行う など

学生さん

学生さんの動きがわかりやすく伝わる行動計画を挙げていますね。good!
「5W1H(いつ・どこで・誰が・どのような理由で・何を・どのように行うのか)」に沿って具体的にまとめるのがコツです!

 

4.その日の患者さんの状態や状況に合わせる

つっこまれる理由

歩行許可が下りていない患者さんの目標:トイレまでの歩行の見守りを行う
検査のため絶食指示が下りている患者さんの目標:昼食の食事介助を行う

指導者
その日の患者さんの状態や状況と行動計画の内容にズレがあります。
「患者さんのこと、ちゃんと把握できているのかな?」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

歩行許可が下りていない患者さんの目標:ベット上リハビリを各〇〇回行う
検査のため絶食指示が下りている患者さんの目標:絶飲食の指示が守れているか確認する

指導者
その日の患者さんに合った行動計画を挙げていますね。good!
患者さんの状態や状況を正しく把握し、「その日の患者さんにとって何が必要か」を具体的にイメージしましょう!

5.夜間~早朝にかけてのリアルタイムな情報を反映させる

つっこまれる理由

前日に立てた行動計画:
患者さんが予定通り検査を受けられるよう、検査前にバイタルサインズ測定と体調確認を行う
   ↓
夜間の状態や状況(電子カルテからの情報):
日中は発熱なく過ごしていたが、23:00に体温39.0℃まで上昇し解熱剤使用。
翌6:00の時点で体温37.8℃まで解熱されている。
主治医から、予定されていた検査は延期の指示あり。
   ↓
今日の行動計画:
患者さんが予定通り検査を受けられるよう、検査前にバイタルサインズ測定と体調確認を行う(変更なし)

指導者
前日までの経過をふまえて行動計画を立てたと思うのですが、患者さんのリアルタイムな情報が反映されていません。
「ちゃんと情報収集できてる?」「患者さんの変化についていけないのかな?」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

前日に立てた行動計画:
患者さんが予定通り検査を受けられるよう、検査前にバイタルサインズ測定と体調確認を行う
   ↓
夜間の状態や状況(電子カルテからの情報):
日中は発熱なく過ごしていたが、23:00に体温39.0℃まで上昇し解熱剤使用。
翌6:00の時点で体温37.8℃まで解熱されている。
主治医から、予定されていた検査は延期の指示あり。
   ↓
今日の行動計画:
発熱の有無や程度を観察し、必要に応じて解熱剤の使用について相談する

指導者
患者さんのリアルタイムな情報を反映させながら、その日の患者さんに合った行動計画を挙げていますね。good!
朝の情報収集が済んだら、前日に立てた行動計画を必ず見直し、必要に応じて修正を加えましょう!

6.行動目標と行動計画を連動させる

つっこまれる理由

行動目標:
Aさんが痛みによる苦痛を最小限にしながら清潔保持できるよう、スムーズに(10分以内を目安に)全身清拭を行う

行動計画:
全身清拭についての行動内容が書かれていない
全身清拭の手順・留意点が一般的な内容にとどまっている
全身清拭ではなくシャワー浴の計画を立てている など

指導者
そもそも行動計画とは、その日の行動目標を達成するための学生の動きを具体的に示したものです。
行動目標と行動計画が連動していないと「この行動計画の内容では、今日の行動目標を達成できないかも?」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

行動目標:
Aさんが痛みによる苦痛を最小限にしながら清潔保持できるよう、スムーズに(10分以内を目安に)全身清拭を行う

  行動計画:
全身清拭を行う前に、Aさんの痛みの有無や程度を確認する(必要に応じて鎮痛剤の使用を指導者と検討する)
Aさんの痛みの程度に合わせて、座位または仰臥位で行うなど体位を工夫する

指導者
その日の行動目標を達成するための行動計画が挙げられていますね。good!
「今日の行動目標を達成するために、患者さんにどのような看護実践が必要か」を具体的にイメージできるとよいです!

7.前日までの評価を反映させる

つっこまれる理由

前日までの行動計画:
手術による呼吸器合併症(無気肺・肺炎)の有無や程度を観察する
   ↓
前日までの評価(学生の考察):
患者さんは今日で術後4日目である。呼吸器症状は認められず、離床も進んでいる。
術後日数からみても、呼吸器合併症のリスクは低い時期である。
患者さんの退院が近づいているため、退院指導を進めていく必要あり。
   ↓
今日の行動計画:
手術による呼吸器合併症(無気肺・肺炎)の有無や程度を観察する

指導者
前日までの評価(行動目標の到達度や自己の振り返りなど)が、今日の行動計画に反映されていません。
来る日も来る日も同じような行動計画が続くと「日々の実習で何を学んでいるの?」とつっこみたくなります(汗)
つっこまれないコツ

前日までの行動計画:
手術による呼吸器合併症の有無や程度を観察する
   ↓
前日までの評価(学生の考察):
患者さんは今日で術後4日目である。呼吸器症状は認められず、離床も進んでいる
術後日数からみても、呼吸器合併症が生じるリスクは低い
退院の時期が近づいているため、退院指導に向けた情報収集が必要である
   ↓
今日の行動計画:
パンフレットを用いながら入院前の生活習慣について患者さんと一緒に振り返り、退院指導の必要性をアセスメントする

指導者
前日までの評価(行動目標の到達度や自己の振り返りなど)ふまえた行動計画が挙げられていますね。good!
「患者さんが看護目標(最終ゴール)を達成すること」を目指して、行動計画を日々アップデートしていきましょう!

まとめ

この記事では、つっこまれない行動計画を立てるための鉄板ルールについて解説しました。

最後にもう一度おさらいしておきましょう!
まとめ
目的や根拠が不十分である
患者さんの個別性が見えない
学生の動きが見えない
その日の患者さんの状態や状況に合っていない
リアルタイムな情報が反映されていない
行動目標を達成させる内容として不十分である
前日までの評価が反映されていない

この記事で紹介した内容は、どの実習領域でも応用できますので、ぜひご活用くださいね!

🌸あこ先生🌸
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